隠れ茶が特別おいしいワケ

美味しいお茶を生み出す自然条件は、3つあると言われております。

昼夜の寒暖の差が激しく

日照時間が短く

霧が多発する

隠れ茶の里は標高750mの山間地。朝晩の気温は低く、日中は高く寒暖差が大きく、周りを南アルプスに続く山々に囲まれているため日の出は遅く、日の入りは早く日照時間は限られます。茶畑は、安倍川にそそぐ清流の脇に位置し、朝に晩に霧に包まれます。

隠れ茶の里は、お茶栽培にこれ以上ない最適な環境と言えます。

農薬・除草剤を使わない栽培

隠れ茶の里では、その標高による冷涼な気候のお陰で全く農薬散布をする事無く年月が過ぎました。農薬を散布されず、病害虫にさらされると、チャノキは、寒暖の差によるストレスのみならず、病害虫ストレスを受けます。ストレスを受ければ受けるほどチャノキは香気成分を醸成する事が解明されておりますから、隠れ茶が香り高いワケは理論からも納得できるものです。

雪の茶畑

その美味しさとは

偶然にも美味しいお茶の生育条件の総てが揃い、更にチャノキが好む水はけのよい酸性土壌、加えて日影沢金山を有することから分かるように、土壌にはミネラルが豊富に含まれる環境。長い厳しい冬の間に滋味をたっぷりと蓄え、その一番の特徴である「みる芽香と山の香り」をその茶葉に封じ込めてこの「隠れ茶」が生まれます。煎茶本来の金色透明な水色、そしてふくよかな甘味と渋みの絶妙なバランス。そして「あと味のキレ」はなんとも清々しいものです。

また、温かい煎茶だけでなく、水出し冷茶にしても、「隠れ茶」独特の香りと旨味は引き出され美味しくお飲みいただけます

にょう作り(有機肥料)

お茶づくりに思いを込める作り手

「隠れ茶」を栽培するのは、秋山元さん。

高校卒業後、静岡県茶業試験場にて1年間学び、その後生業である茶業を継ぎ現在に至ります。農薬・除草剤は1989年より全く使用しておりません。

隠れ茶を栽培している秋山です。お茶は昔から梅ヶ島で栽培されていますが、自分はお茶作りを始めて約50年。長男を授かってから無農薬栽培にして30年ほどです。農薬を使用する畑に比べて生産量は少なくなってしまいますが、安全安心なお茶を届けたくて、無農薬栽培をやることにしました。標高800m近い梅ヶ島は朝と夜の気温の差が激しく、その為にお茶の味、香りもとても良いものができます。空気のきれいなこの地でいつまでもお茶を作っていきたいですが、後継者が居ないのが悩みです。

秋山元さんと奥さま

愛飲者の声

Hさん

豊かな自然にしっかりと根を張り、茶の樹に栄養を蓄え、自然がゆっくり育てる梅ヶ島のお茶、余計なものは出来るだけ除いてお茶本来の香りと味を大切に作られているのを感じます。お茶処数々あれど、自然のお茶の葉に近い本来の香りと味を感じることができるお茶は少ないもの。これも梅ヶ島の土壌・環境・手間暇惜しまない農家さんが揃ったから。好きな環境で自然に恵まれて育つ茶の樹ならではの充実感ある煎茶です。

Nさん

「隠れ茶」の茶葉は細長くてきれい、感動的な美しさです。一煎目、低い温度でゆっくり入れると、甘味が出ていてまろやかでおいしいことに驚きました。二煎目、高めのお湯にすると違った味わいになります。

Kさん

「隠れ茶」は一言で言って「静かなお茶」だと思います。色が濃くないので最初の印象は弱いのですが口の中でじっくり味わうと雑味のない味が広がります。濃い味、濃い色に慣れてしまっている現代人がもう一度静かに味わいを取り戻す必要があると思わせてくれました。

Yさん

「隠れ茶」の美味しさは格別ですね。開いた茶葉の美しさ、茶葉を食べたときの美味しさも驚きでした。大切に、そして丁寧に味わいたいお茶ですね。手土産としても味わっていただきたいです